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ラマダン前夜

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翌日からラマダンが始まる緊張感(?)も手伝ったのか、昨夜はいつになく同居人が食卓に集まって話に花が咲いた。いくつか面白いことを聞いたので、ここにメモしておく。

1. シーアとは「間違った道を選んだ者」、スンニは「正統」を意味する

同僚のレバノン人がそう教えてくれて「へー!勉強になるなぁ!」と思ったけれど、いま調べてみたら大多数のサイトが「シーアは Shi’a-Ali(アリ派)が語源」と説明していた。おい。でも「間違った道を選んだ者」という説明のほうが面白い。ちなみに彼によるとスンニは Orthodox(正統)という意味らしい。眉唾だけど。シーア派の習俗はスンニ派にくらべてずっと開放的だそうで、これは私がアフガニスタンのシーア地域を訪れた時の実感と一致する。革命前のイランもそうですよね。現在のイランも保守的なのは一部の聖職者と政治家と西側の報道の中だけなのかもしれない。

2. アラブ人=ムスリムではありません

ちょっと考えてみればその通りなんだけど、私のなかでもアラブ=イスラム教という先入観が強いのでこの点は注意したいなーと思った。そのレバノン人が「おれはアラブ人のキリスト教徒だ。親父はマロン派の聖職者でレバノンに学校を11校も建てたんだ。おふくろはギリシア正教。おれはプロテスタントで WAP (white Arab protestant)」と言っていた。なんか複雑。

3. キリストは旧約聖書のシャリアから人々を解放しようとした

ここで「シャリア」という言葉が出てきたので驚いたのだが、シャリアとは「本」を意味する古代ヘブライ語だそうで(ほんとかよ)、キリストは旧約聖書の教条主義から人々を解放しようとして当時の支配者層の反感を買い、しまいにはローマ人総督によって磔にされた、という説明(ほんとかよ)。「右の頬を打たれたら左の頬を差し出しなさい」という有名な教えも「目には目を、歯には歯を」という旧約聖書の教えに対するアンチテーゼだった(ほんとかよ)。

4. カトリック教会だって原理主義

数年前にブラジルで9歳の女の子がレイプされて妊娠した。9歳での出産は母子ともに非常に危険なため医師が中絶手術を行ったところ、ブラジルのカトリック教会がその医師と女の子の母親を破門にした、という話。「レイプは重罪だ。しかし中絶はそれを凌ぐ重罪だ」というのがカトリック教会の見解だったそうで、当時弊社のブラジル支社に勤務していて事の次第をよく知っている同僚(イタリア人・カトリック)は「そんな馬鹿なことがあるか?レイプした奴らを放っておいて、母子の命を見殺しにするような奴らは地獄へ落ちろ」と叫んでいた(ごもっとも)。レイプした男性は無罪放免になる一方、被害を受けた女性が石打ちの刑(つまり死刑)になってしまうサウジアラビアとかイランを彷彿とさせる。

「あしたからラマダンが始まるねぇ」という会話から上記のような話に発展したわけだが、宗教が日常生活にほぼ何の意味も持たない普通の日本人にはとても興味深い話だった。

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Written by Flowllah

July 9, 2013 at 08:03

Posted in 日常の雑感

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