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Archive for October 2013

沈黙の夕食会

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今週はイスラムのお祭り Eid  al Adha(犠牲祭)で月曜日から木曜日まで休み。金曜・土曜の週末と合わせて「大型連休」になるため、アフガニスタン人の同僚たちは故郷へ戻って家族団欒を楽しんでいる様子。異教徒の外国人スタッフのなかではドバイへ遊びに行く人も少なくないが、私は地方出張のためアフガニスタンに留まった。

その地方はトルクメニスタンとの国境にほど近い、北部では比較的大きな街。標高がカブールより 1,000m 低いにも関わらず 10月中旬とは思えないほどの寒さ(5c くらい)だったので、冬支度をサボった私は凍えたけれど、滞在した事務所兼宿泊所にはグルカのおじさんたち 8名 ほどが警備に当たってくれており、彼らの柔らかい物腰と表情に心温まる思いがしていた。グルカというと精悍で強面なイメージをお持ちになるかもしれないが、私が知っているグルカのひとたちはみな朴訥ではにかみ屋である。

偶然にも出張最後の晩(10月13日)がヒンドゥ教のお祭り Dusshera(ダシェラ)だったので、グルカのおじさんたちが夕食に招待してくれた。私はグルカはみんな仏教徒だと思っていたが、ヒンドゥ教徒も少なくないらしい。意外である。

食卓に並べられたごちそうは、たぶんネパール料理(私はインド料理とネパール料理を区別することができないのだが、北部インド料理をちょっと田舎風にするとネパール料理になる、という理解でよいかと思う)。アフガニスタンの田舎では到底手に入らない食材やスパイスをふんだんに使っていたので、おそらくネパールから持ってきた虎の子の食材を惜しげもなく放出したことが窺える。

みんなお腹がすいていたのか、食べ始めたあとはお喋りは一切なく、ただ黙々と食べ続けた。15分くらいで満腹になると、また沈黙。そのまま30分ほど沈黙が続いた後、夕食会は静かにお開きとなったのだった。騒がしい会が苦手な私はこの沈黙に内心安堵していたのだが、これを機にますますグルカの人たちのことを好ましく思えるようになった。ありがとう。

Written by Flowllah

October 15, 2013 at 16:21