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Archive for the ‘旅・出張’ Category

沈黙の夕食会

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今週はイスラムのお祭り Eid  al Adha(犠牲祭)で月曜日から木曜日まで休み。金曜・土曜の週末と合わせて「大型連休」になるため、アフガニスタン人の同僚たちは故郷へ戻って家族団欒を楽しんでいる様子。異教徒の外国人スタッフのなかではドバイへ遊びに行く人も少なくないが、私は地方出張のためアフガニスタンに留まった。

その地方はトルクメニスタンとの国境にほど近い、北部では比較的大きな街。標高がカブールより 1,000m 低いにも関わらず 10月中旬とは思えないほどの寒さ(5c くらい)だったので、冬支度をサボった私は凍えたけれど、滞在した事務所兼宿泊所にはグルカのおじさんたち 8名 ほどが警備に当たってくれており、彼らの柔らかい物腰と表情に心温まる思いがしていた。グルカというと精悍で強面なイメージをお持ちになるかもしれないが、私が知っているグルカのひとたちはみな朴訥ではにかみ屋である。

偶然にも出張最後の晩(10月13日)がヒンドゥ教のお祭り Dusshera(ダシェラ)だったので、グルカのおじさんたちが夕食に招待してくれた。私はグルカはみんな仏教徒だと思っていたが、ヒンドゥ教徒も少なくないらしい。意外である。

食卓に並べられたごちそうは、たぶんネパール料理(私はインド料理とネパール料理を区別することができないのだが、北部インド料理をちょっと田舎風にするとネパール料理になる、という理解でよいかと思う)。アフガニスタンの田舎では到底手に入らない食材やスパイスをふんだんに使っていたので、おそらくネパールから持ってきた虎の子の食材を惜しげもなく放出したことが窺える。

みんなお腹がすいていたのか、食べ始めたあとはお喋りは一切なく、ただ黙々と食べ続けた。15分くらいで満腹になると、また沈黙。そのまま30分ほど沈黙が続いた後、夕食会は静かにお開きとなったのだった。騒がしい会が苦手な私はこの沈黙に内心安堵していたのだが、これを機にますますグルカの人たちのことを好ましく思えるようになった。ありがとう。

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Written by Flowllah

October 15, 2013 at 16:21

久しぶりの自爆テロ

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カブールにもスーパーマーケットができていた。品揃えの豊富さや店内の明るさや清潔さなど、およそアフガニスタンらしくない空間の出現にただ感動していたけれど、そのお店で買い物をした翌日に、その店が自爆テロに遭っていた。カブールでの爆破事件は久しぶりだったとのこと。

www.bbc.co.uk/news/world-south-asia-12307463

朝早い時間、たとえば開店と同時に店に行く、買い物はさっさと済ませて店に長居しない、とかすればとばっちりを受けずに済むのだろうか。今回の自分はただ運がよかっただけ、と考えると、とても落ち着かない気分になる。同僚も「タリバンに襲われる夢をよくみるんですよねー」とか言ってたし。カブールは物も豊富で電気も水道も潤沢にあるから、地方勤務よりはストレスが少ないと考えていたけれど(私は以前アフガニスタンの田舎で仕事をしていた)、安全面では地方にくらべてずっと危険なので、それなりに厳しい労働環境ということだ。心理的に参ってしまうスタッフも多いようだ。

Written by Flowllah

January 29, 2011 at 09:35

久しぶりのカブール

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一週間の出張で五年ぶりのカブールに来ている。 以前に比べて治安が悪くなっており外出があまりできないため、町の様子はまだよくわからない。それでも大きく変わったと感じたところを無理やり列挙してみると:

(1)カブールの空港が大きくなっていた。

空港が北側に大きく拡張されていて、そこにアフガニスタン国軍のものらしきヘリコプターや輸送機がたくさん並んでいた。新しいターミナル・ビルも古いターミナルの西側に併設されているが、到着と同時に重たい気分にさせられるのは以前と同様。ビル内部の採光がよくないのだろう。できるだけたくさんの自然光を取り入れて室内を明るくするというのはアフガニスタンにはない考え方のようだ。ふつうの(伝統的な)住宅も、窓が小さかったり(または窓自体がまったくなかったり)して、室内は暗いことが多い。光に対する考え方の違いが興味深い。

(2)電気の供給は安定

停電が劇的に少なくなっていることに驚いた。電気の安定供給はどのように実現されているのだろうか。

(3)外国のビジネスが増えている

建設会社とか小売とか自動車販売とかに、外国企業の看板をよく見かけるようになった。トルコ系の会社が多いようだ。

(3)新築されたモスクが増えた

以前は工事中だったもののまったく工事が行われている雰囲気もなく、建築途上のまま遺棄されるのではないかと心配させられた市内の多くのモスクが完成していた。どれも素晴らしい出来栄え(アフガニスタンにしては、ですよ)で、市の景観美化に大きく貢献している。

以上、いいことばかりを列挙したが、それはまだ私が到着間もないからだろう。自分でも気がつかない意識の底の部分で「最初くらいはポジティブな面を見るようにしたい」という心理が働いているものと思われる。

Written by Flowllah

January 26, 2011 at 17:17